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AnimagiC 2019 イベントレポート

AnimagiC 2019 イベントレポート

8月3日、ドイツ・マンハイムにて開催されたアニメコンベンション「AnimagiC 2019」で、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』のワールドプレミア上映が行われ、その後パネルトーク・アーティストによるコンサートが行われた。

9月6日〜9月26日までの3週間限定上映が決定している日本に先駆けて、世界初上映となる『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』のワールドプレミアが行われた。
上映開始前から、この日を待ちわびたファンが詰めかけ、1200席がすぐさま満席となった。上映が終わると割れんばかりの歓声と拍手が贈られ、感極まって涙を流すファンも多く見られた。

続くパネルトークでは、音楽プロデューサーの斎藤 滋さん、ヴァイオレット・エヴァーガーデン役の石川由依さん、TVシリーズのオープニング主題歌の歌唱を務めたTRUEさん、TVシリーズの挿入歌の歌唱を務めた結城アイラさんが登壇し、それぞれから一言ずつ挨拶があった。

石川さんがGuten Tag(グーテン・ターク、ドイツ語でこんにちは)と挨拶すると、会場は大盛り上がり。するとMCから、観客のファンたちは日本語での挨拶を待っているのでぜひお願いしたいという要望があり、TRUEさんは「みなさん、こんにちは」と挨拶。会場全体から「コンニチハー!」と観客たちの大きな声が響いた。
この後に控えたコンサートに備えて降壇することになったTRUEさんと結城アイラさんは、それぞれ自身が歌う楽曲に対してコメント。
TRUEさんは、TVシリーズ時のExtra Episodeの挿入歌「Letter」について、「この曲ではキャラクターとして作詞をして、歌を歌うという、アーティストとしてとても貴重な経験をさせていただきました」と話し、さらに「『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を通して、“歌”でこんなにも言葉(想い)を伝えることができるんだと感じました。この作品や私たちの音楽が、誰かに言葉(想い)を伝えるきっかけになったらいいなと思っています」と話した。

続いて結城さんは、TVシリーズ時の第13話の挿入曲「Violet Snow」について「もともと原作となった小説のイメージソングだったのですが、TVシリーズの第13話挿入歌として起用していただき、とても嬉しかったです」と語り、さらに「愛について教えてくれる、愛が感じられる作品だと思います。今日は、そんな素敵な作品を彩る歌を歌わせていただくので、とても楽しみです」と話した。

その後、斎藤さんと石川さん、MCと通訳がソファに座りパネルトークがスタートした。
今回ワールドプレミアとして上映された外伝について、斎藤さんからは「ヴァイオレットが成長して、人と人との幸せを繋ぐ物語です。今日はそんな外伝の音楽について、お話していければと思います」とコメント。
収録した際にこだわった部分について聞かれた石川さんは、「ヴァイオレットはここまでにたくさんの人と出会い、たくさんの愛を知ってきたと思うんです。とても小さな変化かもしれませんが、そんなヴァイオレットの成長を見せられたらいいなと思って演じました」と答えた。

Q&Aコーナーでは、「アフレコに関して、映画とTVシリーズで違いはあるのか?」「アニメーションの音楽(劇伴)はどのようにして作られるのか?」などアフレコや音楽などの制作に関する質問から、上映された『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-』の内容に関する質問など、たくさんの質問が投げかけられ、斎藤さんと石川さんはそれぞれ丁寧に答えながらファンと交流した。

この日のためにヴァイオレットのイラストを描いてきたという女性がステージに登壇し、石川さんへプレゼントする場面もあった。その女性の「感情を表に出さない、初期のヴァイオレットを演じるのは大変だった?」という質問に対して、石川さんは「TVシリーズの序盤、ヴァイオレットは言葉の意味や感情をあまり知らないので、そこで少しでも抑揚や間を入れてしまうと、意味が生まれてしまう。そうならないように特に序盤は気をつけていました」と答えた。
また涙を堪えるのが大変だったという男性から「これだけ感動する作品のアフレコで、涙を堪えるは大変ではないか?」という質問があり、石川さんは「TVシリーズ第10話のアンとそのお母さんとのエピソードで、ヴァイオレット自身も涙を堪えていたので、演じていた私自身が泣くわけにはいかない。涙をぐっと堪えて演じました」とコメントした。

最後は、斎藤さんが「TVシリーズもそうでしたが、今回上映した『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-』でも、細かい演出が散りばめられています。ぜひ、また観ていただく際には、そういった細かい部分まで注目して観ていただければと思います」と話し、石川さんから「『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-』は、世界で初めて、ここ、マンハイムで上映されました。そして、皆さんから大きな拍手と歓声をいただき、私たちはとてもとても嬉しく思いました。もし、この作品のことを素晴らしいと思っていただけましたら、ぜひお友達やご家族に伝えていただいて、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の輪がもっともっと広がったら良いなと思っています。私たちも、たくさんの方に愛してもらえるように頑張っていきたいと思います!」とコメントがあり、パネルは大盛況のうちに終了。
さらに、TRUEさんと結城アイラさんによるコンサートも行われ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ファン大満足のイベントとなった。